訪問看護とは何をする仕事?仕事内容は大きく11項目!在宅看護との違いも解説

    「訪問看護って何をするの?仕事内容を知りたい!」
    「仕事内容がきついって本当?具体的にどう大変なの?」
    「在宅看護との違いって?」

    このような疑問はありませんか?

    これから訪問看護で働きたいと思っている方にとって、仕事内容や大変なことは必ず知っておきたいと思うことは自然なことです。

    訪問看護は病院での看護と変わらず命を相手にした仕事ですので、きついと思うことや大変なことはたくさんあります。

    しかし、同時にやりがいやメリットも働きながらたくさん感じられる仕事でもあります。

    本記事では、訪問看護の仕事内容、きつい・大変だと思うこと、在宅看護との違いについて解説していますのでぜひご覧ください。

    目次

    訪問看護と在宅看護との違いは?

    訪問看護と在宅看護は何が違うのかを解説します。

    訪問看護と在宅看護の違いは「アテンダント(ケアをする人)」と「訪問先」です。
    厳密にいうとはっきりとした区別はありません。

    ただ、実際に区別されるときに生じる違いとしてこれら2つの要素が挙げられます。

    違いを表にまとめるとこのようになります。

    訪問看護在宅看護
    アテンダント医療従事者家族
    サービスを提供する場所自宅
    グループホーム 特養 など
    自宅

    訪問看護は、クライアントに対して看護師や理学療法士などの医療従事者が看護を行います。訪問先は自宅だけでなく、グループホームや特養などの施設も対象です。

    一方で在宅看護は、クライアントの家族が基本的に日常的なケアを行います。

    住み慣れた自宅で看護を行い、難しいケアや介護は訪問介護やデイサービスなどを用いてプロに頼ることもできます。

    訪問看護は何をする?仕事内容の詳細

    以降では、訪問看護の仕事内容を深掘りします。仕事の内容は以下の10項目です。

    1. 健康チェック
    2. 介護予防のサポート
    3. 療養上の介助
    4. リハビリ
    5. 終末ケア・看取り
    6. 床ずれ等の予防・処置
    7. 認知症ケア
    8. アテンダントやその家族の精神ケア
    9. 医療処置・医療機器の管理・指導
    10. 報告書の作成

    では、一つずつ解説します。

    訪問看護の仕事内容①健康チェック

    バイタルサインのチェック、問診、視診、触診などで健康ステータスの確認をします。具体的には、呼吸状態や病状の進行の有無、血圧数値、脈拍などのチェックです。

    また、服薬状況の把握・管理も業務に含まれます。

    健康管理を適切にするための重要な仕事なので、慎重に行いましょう。

    訪問看護の仕事内容②介護予防のサポート

    介護予防とは寝たきり状態にならないための予防です。

    栄養不足や筋力低下は寝たきり状態になる原因の一つであるため、これらを防いでいつまでも自立した生活ができるようにサポートをします。

    栄養指導は基本的に栄養士が行います。

    訪問看護の仕事内容③療養上のサポート

    療養上の介助には、以下のような業務があります。

    • 清潔を維持するサポート
    • 排泄のサポート
    • 食事のサポート
    • 呼吸のサポート

    【清潔を維持するサポート】
    からだの清潔を維持するため、訪問看護では入浴や洗髪、足浴、爪切りの介助を行います。
    入浴が難しい場合は、温かいお湯で濡らしたタオルでからだを拭いて対応します。

    【排泄のサポート】
    排泄のサポートでは、トイレまで歩ける場合はトイレへの移動介助を行います。
    寝たきりで全面的な援助を必要とする場合は、オムツ交換や陰部洗浄を行います。

    そのほか、便秘の症状がある場合は、摘便(肛門に指を入れて排便を促す医療行為)をしたり、浣腸をしたり、内服相談を受けたりといった対応が必要です。

    【食事のサポート】
    食事のサポートでは、食事動作のアセスメント、体重測定や脱水の予防、栄養士による栄養相談などがあります。
    訪問看護での食事のサポートは、食事を口に運ぶといった介助ではなく、家族が介助しやすくなるためのサポートをするのが目的です。

    食事環境や食べるときの姿勢、嚥下機能や噛む力の低下などをチェックし、食事が取れない原因を突き止めて食事がしやすくなるようアプローチ・家族への指導を行います。

    【呼吸のサポート】
    呼吸のサポートでは、呼吸がしやすくなるためのケアや排痰ケアを行います。
    呼吸ケアの具体的な内容は、新鮮な酸素を提供できるよう酸素供給装置のメンテナンスを実施する、呼吸の負担を減らすための指導・呼吸法の指導をするなどです。

    訪問看護師でなくてもできるサポートであれば同居人にサポート方法を指導し、連携してケアをすることも少なくありません。

    訪問看護の仕事内容④リハビリ

    リハビリは医師の指示のもとで行い、具体的なリハビリ内容としては以下があります。

    • 拘縮(こうしゅく)の予防
    • 歩行訓練などの機能回復
    • 嚥下訓練
    • ストレッチ
    • マッサージ
    • 寝たきり予防のリハビリ など

    リハビリを担当するのは、訪問看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などです。

    寝返りやベッドからの起き上がりを訓練したり、自力で食事やトイレ、着替えなどの日常動作ができるようにリハビリしたりします。

    訪問看護の仕事内容⑤終末ケア・看取り

    クライアントが終末期を迎えている場合は、終末ケアのプランに則ったケアや看取りを行います。

    特にガンは看取る日が近くなると急速に病状が悪化するため、看護師のサポートが必要不可欠です。

    家族の心の負担も大きいため、看取りを希望する方が多くいます。

    訪問看護の仕事内容⑥床ずれ等の予防・処置

    在宅で寝たきりの看護をするケースでは床ずれリスクが高まるため、予防やケア、処置を施したり家族に指導したりします。

    床ずれは強い痛みを伴うだけでなく、ひどい場合は壊死を起こしクライアントに精神的な大きい苦痛を与えることもあります。

    こまめに体位を変換して予防に努めましょう。

    また、汗などによる蒸れも床ずれを起こす要因の一つです。特に夏場はこまめに汗を拭き、通気性がいい服を着せるといった指導を家族にすることも大切です。

    訪問看護の仕事内容⑦認知症ケア

    認知症ケアでは、クライアントの症状の状態を把握し、それにあった服薬管理や運動、リハビリ、セルフケアのサポート、精神面のサポートを主に実施します。

    認知症を患ったクライアントは常に不安や恐怖の中にいます。

    安心して過ごせるためのサポートを行いながら気持ちやからだのケアを行っていくことが、訪問看護で行う認知症ケアの役割です。

    訪問看護の仕事内容⑧家族の精神ケア

    訪問看護の仕事はクライアントだけでなく、その家族の精神ケアも大切な仕事の一つです。

    精神的な負担はクライアントだけではありません。介助や介護を行う家族にも大きな心の負担がかかります。

    悩みやつらさなどを聞いて相談に乗り、できることをサポートしたり、どのようにしていくかを話し合ったりすることも、クライアントを含め家族のみんなが心穏やかでいるために大切です。

    訪問看護の仕事内容⑨医療処置・医療機器の管理・指導

    訪問看護では、医師の指示に従い点滴や人工肛門、気管カニューレ、経管栄養などのカテーテル管理や処置を実施します。

    医療従事者でなくても操作できる医療機器であれば、家族に使い方を指導します。

    訪問看護の仕事内容⑩報告書の作成

    訪問業務が終わったら、次は報告書の作成をしなくてはなりません。

    実施した看護内容やクライアントの病状や体調を記録に残し、医師や別のスタッフに伝えるためです。

    また、月間ごとの「訪問看護報告書」を作成したり、カルテを管理したりといった業務もあります。

    訪問看護の仕事は医療行為や心のケア、書類作成も行う

    訪問看護は担当するクライアントだけでなく、その家族のケアも行います。

    そして、訪問が終われば報告書を作成し、職場のスタッフや医師に状況を共有できるようにしなければなりません。

    やることがたくさんあって大変ですがその分達成感もあるため「たくさん仕事を頑張りたい!」「達成感が欲しい!」という方にはピッタリでしょう。

    訪問看護ナーシングプラス土屋では、現在訪問看護スタッフやリハビリスタッフを募集しております。

    訪問看護で看護師として働きたい!リハビリでクライアントを支えたい!という熱い思いをお持ちの方のご応募、心よりお待ちしております。

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