訪問看護はきついし、やめた方がいいって本当?訪問看護の働き方をご紹介

    病棟や診療所で医療的ケアや機能訓練を提供するのではなく、クライアントの自宅を訪問して行う療養生活のサポートが、訪問看護です。

    厚生労働省が2017年に発表した資料によると、1カ月あたり42万人のクライアントが利用しているサービスで、多くのクライアントが週に1回もしくは2回程度利用していることが分かっています。

    医療資格を活かした働き方として注目を集める訪問看護ですが、勤務経験がないと働き方のイメージがつきにくく「訪問看護はきついって聞いたけど、本当かな」「訪問看護に転職を考えているけど、やめた方がいいのかな」と不安に思ってしまうこともありますよね。

    そこで今回は、実際に訪問看護ナーシングプラス土屋で働く先輩アテンダントの声を参考に、訪問看護の働き方をご紹介していきます。

    【参照】訪問看護(参考資料)(厚生労働省)

    目次

    訪問看護って、どんなことをするの?

    訪問看護では、医師の指示書に基づいてクライアントの療養生活をサポートします。

    保持している医療資格によって求められる内容は様々ですが、症状の観察・喀痰吸引・食事や排泄のサポート・口腔機能ケア・認知症や精神障害に対するケア等が特に需要の高いサービスです。

    訪問看護を行うアテンダントは、訪問看護ステーションもしくは病院・診療所などに所属し、クライアントの居宅を訪問してサービスを提供します。

    所属している事業所の運営時間によって、24時間365日体制でのシフト勤務となる場合もあれば、平日の日中のみの勤務となる場合もあります。

    訪問看護の働き方

    訪問看護ステーションをはじめとする多くの訪問看護事業所では、シフト制の勤務となっています。

    アテンダントは特に朝礼や物品の補充などで事業所に出社する必要がない限り、直接クライアントの自宅を訪問して、医師に指示されている内容の訪問看護サービスを提供します。

    1日あたりの訪問件数としては、クライアント宅間の移動時間が短い都市部では5件程度、クライアント間の移動に時間を要する地方では3件前後が目安です。

    またそれぞれのクライアント宅でサービスを提供した後は、サービス提供記録を残して他のアテンダントや介護保険サービスをはじめとする関係各所とクライアントの様子や変化を共有できるようにしておきます。

    近年ではタブレットやスマートフォンを活用した記録の電子化が進んでおり、日々の記録は外出先でも残しやすくなってきましたが、月末から月初にかけては、訪問看護の実業務とは別に、訪問看護報告書や情報提供書の作成や訪問看護計画書の見直し、介護報酬・診療報酬の請求業務などの事務作業も必要となっています。

    訪問看護のオンコール対応

    病棟勤務にはない勤務形態として訪問看護に設定されているのが、オンコールです。

    夜間の急変や呼び出しに備えて自宅に専用の携帯電話などを持ち帰るオンコール勤務は、24時間365日のサービス提供体制を整えている事業所において設定されています。

    当番制で週に1〜2回程度の担当となるオンコールですが、オンコール対応があった場合には手当の支給があることが一般的です。

    訪問看護は本当にきついの?やめた方がいいの?

    訪問看護の働き方が分かったところで、「訪問看護はきつい」「やめた方がいい」と言われている理由がどこにあるのか、メリットとデメリットを比較してみましょう。

    訪問看護で働くことのメリット

    訪問看護のメリットは、オンコールを除くと平日の日中、決まった時間で退勤できるという点です。

    訪問看護は病棟での医療サービスの提供とは異なり、ケアプランに定められた日時に規定の時間数のサービスを提供します。

    そのため医療的ケアのサービス提供において残業が発生することはほとんどありません。

    そのためプライベートを充実させながらも働きたいという医療資格保持者の方に、とてもおすすめの働き方です。

    また事業所によってはパートタイム勤務や時短勤務でも可能となっていますので、子育て中の方や柔軟な働き方を希望されている方にもぴったりです。

    土屋の先輩アテンダントが感じたメリット

    訪問看護ナーシングプラス土屋で勤務する先輩アテンダントに訪問看護のメリットを聞いてみたところ、「クライアントとじっくり向き合うことができる」という答えが返ってました。

    病院や診療所では、慌ただしく何人ものクライアントに向き合い、周囲の状況に合わせて医療サービスを提供していきますが、訪問看護ではクライアント宅を訪問し、1人のクライアントにじっくりと向き合うことができます。

    そのため一人ひとりのクライアントの療養生活に寄り添った看護を追求できるという点も、訪問看護で働くメリットです。

    また訪問看護を行う事業所の数、そして訪問看護に従事するアテンダントの人数は年々増加傾向にあり、今後も市場として大きく成長すると予想されています。

    将来を見据えて訪問看護でキャリアを形成しておくことで、今後より一層介護業界でのステップアップを目指すことができる点をメリットと感じている先輩アテンダントの声も寄せられていました。

    【参照】訪問看護(参考資料)(厚生労働省)

    訪問看護で働くことのデメリット

    訪問看護で働く上で不安に感じる方が多いのが、サービスの提供を1人で行う必要がある点です。

    基本的に訪問看護では、就職してからしばらくは先輩アテンダントに同行して仕事のやり方を学びますが、2週間〜1カ月程度で自立して一人での勤務を開始します。

    また常に同僚と顔を合わせてちょっとした雑談や仕事の相談を行うような環境ではないため、1人で行動することが極端に苦手な方は、事前に事業所に相談してみるようにしてください。

    「訪問看護がきつい」「やめた方がいい」は根拠のないウワサかも。迷ったら訪問看護ナーシングプラス土屋に相談を

    訪問看護の働き方と、訪問看護に勤務することのメリット・デメリットを中心にご紹介いたしました。

    訪問看護では、レギュラー利用のスケジュールを基本的に平日の日中に設定しているため、病棟や診療所での勤務に比較すると比較的規則的な勤務ができるというメリットがあります。

    またじっくりとクライアントに向き合うことができるため、「訪問看護はきつい」「やめて方がいい」と感じることはあまりないといえます。

    周囲に訪問看護での勤務について相談できる方が少なく、転職や就職に対して勇気が出ないという方はお気軽に訪問看護ナーシングプラス土屋までご相談ください。

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